こんにちは。ロッキンです。
仕事をして学んだこと・・・それは数えきれないでしょう。
良いこともあれば、そうでないこともいっぱい。
私は日本で勤めていた時はまだ若かったということもあり、仕事に対してあまり深く考えたことはありませんでした。
結婚して、仕事をやめ、アメリカに移り、子供ができ・・・ その当時は、子供の世話と自分のことで精一杯だったと思います。
でも、離婚して、1人になり、いざ生計を立てなくていけない、子供たちを養っていかなければいけない、生活費を稼がなければいけないという状況になってから、仕事に対しての考え方も自分自身にとって幸せだと感じられるものも変わってきました。
飲食業界で働くようになって、色々な人と出会い、たくさんのことを経験をし、様々なことを勉強できたと思います。
これはあるレストランで働いていた時のお話です。

この職場は家から10分程度。賃金は悪くもないけど、良くもないといった感じでしょうか。ただ、このレストランのエグゼクティブシェフK氏はかつてホワイトハウスでレーガン大統領に料理を出していた経験があるという、いわゆるセレブリティーシェフでした。レーガン大統領というと、かなり昔ですよね? ですので、このK氏もかなりのご高齢でした。でも、そんなシェフのもとで働けるというのはとても名誉なことなので、ありがたくこの仕事を受け、働いてました。
が、このシェフ、他人の手柄は自分の手柄、自分の手柄は自分の手柄といったような人で、ある日、ある有名ホテルからうちのレストランにデザートの依頼がありました。通常、こういう有名ホテルにはかなりレベルの高いパテイシエが何人もいます。なのに、なぜうちに? すごく不思議だったのですが、どうも、そのホテルの有力パテイシエ数人がお休みの中、急なケータリング注文、しかもグルテンフリーのデザートの注文が入ったそうで、ヘルプが欲しいとのと。期日は翌日の朝。
その有名ホテルのエグゼクティブシェフとうちのエグゼクティブシェフK氏は親しい間柄だったようで、K氏にお助けコールが入ったわけです。このK氏、かつては料理だけでなく、デザートにもかなりたけてらしたシェフだったので、もちろん、デザートの知識も腕も豊富です。
でも、グルテンフリー、これがネックだったようです。今ではグルテンフリーのデザートや料理は一般的になりましたが、その当時、グルテンフリーのデザートは珍しかったんですよね。
グルテンフリー食材とは、小麦をはじめとした穀物のタンパク質の主成分であるグルテンが入ってない食材のことを言います。
日本には、グルテンフリーの粉類がいくつかあります。米粉. 白玉粉、求肥粉、道明寺粉、餅粉などなど。
私はプライベートで餅粉、米粉、白玉粉、求肥粉などを使ったデザートを作っていたこともあって、グルテンフリーに関しては少なくともK氏より知識と経験があったのです。
そこで、K氏からの命令でグルテンフリーデザートを作るように言われました。
100人分の5種類のデザート。
明日の朝にデリバリー。
限られた時間で100人分を作るには、どんなデザートがいいのか?
そして、思いついたのは、タルトとチーズケーキを2種類づつ、そしてパンナコッタです。これなら明日までに作れる。アメリカでは、米粉はローカルスーパーでも手に入るので、これを使ってのデザートです。
タルトは、フルーツタルトとチョコレートタルト。フルーツタルトにいれるカスタードには薄力粉はいれずコーンスターチを、タルト生地には米粉を使いました。
チーズケーキはプレーンなチーズケーキと抹茶のチーズケーキ。生地には薄力粉はいれず、コーンスターチを使いました。
パンナコッタは南国風のココナッツミルクバージョンで作りました。
夜遅くまで残業をし、無事全て作り上げることができました。
そして、その翌日、そのホテルへデリバリーが済み、ほっとした私。
かなりの疲労感がありましたが、達成感はその疲労感を吹き飛ばすほど強かったと記憶しています。
そして、そのホテルでのパーテイーは無事成功に終わったそうです。
その数日後、そのホテルのシェフからうちのシェフK氏にお礼と共にあるお願いの電話がありました。どうやら、パーテイーに出したデザートのレシピが欲しいと。
そのホテルのシェフはK氏のレシピだと思い込んでいたのでしょうね・・・
K氏は慌てて私に、パーテイーに出したタルトとチーズケーキのレシピを書いて彼に提出するように言ってきました。
私は「なんで?」と思い、理由を聞くと、先方が今後あのデザートをホテルで出したいと。
私は「え〜! 私のレシピをあの有名なホテルで使ってもらえるの!?」と大喜び!
即、レシピを書いてK氏に提出。
でもね、違うんです、私のレシピは、K氏のレシピ。
K氏は私のレシピのとこに自分の名前を書き入れ、先方に渡したのです。(これはあとでわかったことなのですが)」
すごくショックでした。騙されたような気持ちにすらなりました。
人を踏み台にしてのし上がる・・・
他人の手柄は自分の手柄、自分の手柄は自分の手柄・・・
いるんですよね、そういう人はどこにでも。
その後も何度となく、K氏からレシピ提供を頼まれました。が、考え方を変えてみました。その当時、私は職を失うことが1番怖いことでした。子供2人養っていかなければいけなかったから・・・ レシピくらいで仕事が維持できるなら、そんな安いものはないっと。
とても苦い経験でしたが、いい勉強にもなりました。
考え方1つなんです。。。
新しいレシピを開拓してる時は自分への勉強にもなります。そして、それがいつか自分の肥やしとなる・・・ その時の私はそう思ってレシピを作っていました。
そのお陰で、レシピのアイデアを絞り出すのが楽しくなりました。今ではレシピ作りが趣味と1つとなりましたから♪♪
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